「文は人なり」
私たちは印刷業ですので、毎日様々な文章に目を通します。
仕事上よく目にする日本語表現の間違いをご紹介します。
○重ね言葉
例)日本に来日
○同音異義語
例)「特徴」と「特長」(特徴:良くも悪くも特に目立つ点 特長:そのものだけにある長所)
○ら抜き表現
例)こちらから降りれます(○こちらから降り「ら」れます)
○カタカナ表記のまちがい
例)「コミニュケーション」(○コミュニケーション)
○「になります敬語」を使用したことにより混乱する文章
例)駐車場はグラウンドになります(○駐車場はグラウンドです)
(「駐車場をグラウンドとして利用します」という意味でも解釈できてしまいます。)
その他「祭日」を「祝日」の意味で使用している。祝日表記としての「元旦」(○元日)。豪華な粗品。
などなど。。。
特に多いと感じるのが表記のゆれ。
「ですます調」が一部分だけ「である調」になっていたり、「リンゴ」と「りんご」が混在していたり、送り仮名が不統一であったり。間違いではありませんが、読んでいて違和感を感じます。
文章を書く目的は「伝える」こと。
伝えたいことが間違った表現で正しく伝わらないともったいないですよね。
さて問題です。
この文章の例文以外に「重ね言葉」が潜んでいます。どこでしょう??
答えは「違和感を感じます」(○違和感があります)です。
ただ、これは議論の分かれる表現で、今や「違和感がある」のは少数派なのかもしれません。
「文は人なり」
文章を通して書き手の人間性が垣間見えることもしばしば。
間違いの有無に関わらず、心がこもっている文章には心を動かされます。
思わず笑みがこぼれたり、涙することもあります。
毎日仕事を通して日本語を楽しませていただいています。(DTP課 H)